最近の推しの話
その思い、いつまでも
みなさんが誰かを推す理由はなんでしょうか。好きで大好きで応援している推しを思い浮かべてください。アイドルでも俳優でも、友人でも先輩でも、誰でもいいです。1人だけじゃなくて複数いる方もいらっしゃるでしょう。
かわいいからでしょうか。かっこいいからでしょうか。ギャップが良いからかもしれません。喋りが上手いから、声や考え方が好き、という理由もあるかもしれません。
筆者が強く誰かを推すときは、「その時一番求めていること」が理由です。
過去に2回、本格的に沼った推したちがいます。今回の本筋に逸れるので、詳しくは書きませんが、1つは舞台『おそ松さん』に出てくる等身が高い方の6つ子たち、「F6」です。この時は諸事情で無自覚に、ただ確実に病んでいて、そのつらいことから思考を逸らすことができるキラキラした彼らにドはまりしました。公演Blu-rayを音源だけ別に取り入れて移動中もセリフも覚えるぐらいひたすら聞いて、支えられていました。ここから2.5次元俳優に転がっていくことになった思い出深い推したちです。
2つ目はゲーム実況者兼音楽作成ユニット『M.S.S Project』。彼らを推し始めたきっかけは「平成最後のさいたまスーパーアリーナ」でのライブチケットが取れたからでした。元々知ってはいたのですが、この時とても仕事に疲れていた筆者は、実際にライブに行き、彼らの動画を見、「いつまでも変わらない友達」感覚の実況スタイルに非常に救われました。今ではどの推しの中でも最も推している人たちです。
「推しは一人だ、最推しという言い方が理解できない」という話を聞いたことがあります。そういう方からすれば、筆者のような人間はまるで浮気性のように見えて、本当にその人たちを「推している」とは言えないのかもしれません。
ただ、つらいその時に「救ってくれた」推したちは、その後一瞬でも離れようともいつまでも心の支えになっています。
常に心のどこかにいて、またなにかつらい出来事に遭遇しても元気づけてくれます。
そして、出会い
そんな筆者を新たに「救ってくれた」推し、それがにじさんじ所属Vtuberです。
今回のきっかけは昨今の新型ウイルスでした。周囲の人たち、なにより筆者自身の心がささくれ立ってどうしようもなくなり、平和に、穏やかに生きたいと切望していました。
当時MSSPの動画やジャック・オ・蘭たんさんやナポリの男たちを見ていましたが、それも最新の動画は見終わり、どうしようかと思っていたところに彼らと出会いました。
元々はフォローしているMSSPのファンアートを描かれる絵師さんがオススメしていた彼を見たのが始まりでした。
彼の名前はイブラヒム。22歳(2021年6月現在)の若さにして元石油王の温泉王です。
褐色で切れ目が特徴で服装もエピソードも相当なお金持ちを想像させてくれます。
そんな彼には同期が2人います。
それがメリッサ・キンレンカとフレン・E・ルスタリオです。
メリッサ・キンレンカは年齢不詳、性別不定のお歌が抜群に上手な子。
フレン・E・ルスタリオはとっても友好的な女騎士。お歌も上手。
この同期3人は「メイフ」として2020年ににじさんじのライバーとして活動を開始しました。
この3人にハマるのも時間の問題でした。
なにより、彼ら3人集まれば、会話がとてもフワフワしていて穏やか。ノリツッコミはあれど、尖った雰囲気も次の瞬間にはフワフワ空間になっている。この同期だからこそ、なにより「メイフ」だからこそ生成される関係性にとても癒されたのです。
個々人の配信もギャップがあり、可愛くかっこよく平和に穏やかに行われるリスナーとのやりとりに、気づけば虜になっていました。
言うてますけども
イブラヒムは抜群にゲームが上手く、初見・既知に関わらずどんなゲームでもこなしてしまいます。ですがそれに驕ることなく、(相手にもよりますが基本的には)相手を尊重し、丁寧な解説・プレイングでリスナーを飽きさせないのは彼の大きな魅力の一つです。
彼のもう一つの特徴として、スパチャ芸があります。現在はそこまで頻繁に行われているものではありませんが、スパチャにてボケたコメントにひたすらつっこんでいくスタイルがとても面白く、彼の他の配信を見てみようと思ったきっかけでした。それでも本人がとても穏やかに柔らかな声をしている上に例えやツッコミに(漫画やゲームの)知識の深さを感じるのもギャップがあってとても良いのです。
きれいな美人の彼は一見するときつい印象を受けるかもしれませんが、一言喋ると優しくてふわふわしてたり、時には情けない声が出てしまったりして。ゲームの上手さからは想像がつかないほどの穏やかさを持っています。
メリッサとコラボした時の会話が特に顕著で、2人で脳死発言をしツッコミ不在の不思議な空間を作り出しました。
ここまでくると寝坊も愛嬌ですね。……愛嬌、ですね。
リスだったときの僕
メリッサの魅力は何と言っても歌声です。表現力豊かなメリッサの歌声は聴く人を次々と魅了して止みません。繊細な綺麗な歌声だったかと思いきや、次には力強い歌声になる。歌うのが大好きだと、声を発するのが大好きだと全身で伝えてくれます。
かっこいい声も可愛い声もきれいな声も爽やかな声もなんでもできてしまうそんなメリッサはお話も癒されます。思慮深く素直なメリッサの雑談は、その素敵な声も相まってラジオのように癒されます。
そしてお顔が良いのも魅力の一つです。猫みたいなお目目に素敵な八重歯……。そのお顔でいろんな表情をされるととても愛おしくなります。
見てるよ~
「女騎士」ということで強い性格かと思いきや、その正体はとても明るくてキュートなポン。
ポンだけれども、ちゃんと努力ができる素晴らしい子です。グウェルさんとの小学校の算数を習得する配信はその筆頭です。素直な子なので呑み込みが早い。おそらく勉強に興味がないか、(グウェルさんの解説はとてもわかりやすかったので)今までの教え方がフレンに合わなかっただけだと思います。これは持論なのですが、成績が悪く偏差値が低い子でも、それだけでは「頭が悪い」とは言えないと考えています。そういう子でも偏差値が高い学校に通っている子でも苦手なことをこなしてしまう姿を実際に見てきたからです。
フレンの配信スタイルとして、”もう一人のフレン”があります。これがとても好きで、これのために配信見ているまであります。言い過ぎた時などに、「言いすぎだよ、フレン」などど自分で自分を諫める芸は配信者としてはあまり見ないスタイルなので毎回新鮮な気持ちで、見ていて楽しいのです。
また、フレンはメリッサとは違う方向に歌がお上手です。フレンの高音がとてもきれいで、普段の元気に騒いでいる配信の姿とは似ても似つかないきれいな歌声をしています。
お顔も可愛いけれど、声(喋り方)がとても可愛いのも非常に魅力です。
彼らとコラボしているライバーを追っているうちに、いろんなライバーを見ることが増え、いつの間にか好きなライバーが増えていました。
おかげで最近は見る配信が増えて追いきれません。嬉しい悲鳴です。
それでは、
言ってしまえばメイフの3人より穏やかな配信をするにじさんじライバーは他にもいるでしょうし、います。例えばシスタークレアが最初だったら。例えば天宮こころが最初だったら。例えば、他のライバーだったら。筆者のにじさんじの最推しは変わっていたでしょう。
だけれども、筆者が最初に出会ったのはイブラヒムであり、メイフでした。他のライバーを好んで見ていますが、最終的には彼らに戻っていきます。
メイフが笑えば自分もつられて笑い、メイフが悲しめば自分も悲しくなり、メイフが嬉しいことは自分のことのように嬉しい。
グッズに関して言えば3人が揃っていないと落ち着かない。
ヒヨコが最初に動くものを親と思うように、最初に救ってくれた彼らを大好きになりました。
お相手は
そんな筆者の最近の推しが、ついに3Dになります!!!
イブラヒムが、ついに!お披露目です!
メイフの人気はすさまじく、2Dの2.0アップデート、並びに3D実装条件のチャンネル登録者数10万人突破もあっという間に達成しました。
そのおかげか、にじさんじの大きなイベントで、まだ3Dが実装されていないライバー数名と共にメイフ3人とも先行3Dを披露しました。
しかしこのイベントは公開期限が決まっており、筆者がメイフにハマった時にはもう公開期限が切れていました。その時の悔しさと言ったら、もう。
特に推しの3Dは一大イベントです。企業ライバーとはいえ、Vtuberとは非常にお金がかかるそうですね。それはそうです、Live2Dモデルしかり、3Dモデルしかり。そもそも衣装も必要ですし、場合によっては背景や小物のモデルも必要になります。
そんなお金がかかる進化の最上級と言って過言ではないのが3Dです。リスナーに愛され(にじさんじで言えばyoutube登録者数10万人)、お金をかけても良いと判断された者だけが許される進化です。いくら箱の影響で10万人突破が(ほぼ)確約されているとは言え、推しがみんなに愛されて幸せそうに笑っている姿を喜ばないファンがいるのでしょうか。
Live2Dのアップデートでより表情がわかりやすくなるだけでもとても嬉しいですが、2次元から2.5次元に進化するのはさらに細やかな動作がわかります。そこに”生きている”姿を実感することができるのです。
考えれば考えるほど、Vtuberとは不思議な存在です。普通のYoutuberとは違い、実写ではありません。一見アニメーションだけれどもちゃんとリスナーとリアルタイムで会話ができる。所謂2.5次元の存在だけれども、”魂”((中の人(とこの場では言わせてください)))の存在とは別物として、バーチャル上に実際に一個人として存在している。昔の「なりきりチャット」のように、違う自分になれます。
Vtuberはリアルタイムに意思疎通ができる2次元の推しだとすると、ある程度のロールプレイが要求される存在として”いろんな心配”をしなくて良く気にせず推せる存在と言えるでしょう。だからこそその”心配”事が起きてしまったときには普通の炎上よりも大きく燃え上がるのでしょうね。(当社比)
と、脱線しながら長々と書きましたが、一番は「推しの3Dが楽しみで瀕死」という言葉に尽きます。助けてください。そしてみんなで墓に入りましょう。