三百年の子守唄(再演)を観た話

うんうん、君も変な名前だと思うだろう?

 2017年版感想はこちらから。

aidband.hatenablog.com

 2017年の方(以下、初演)はね、円盤に残ってるものが横田くんの号泣だったから、すごく感情に溢れてる舞台だなって思ってたの。再演はどんな感じになるんだろうってわくわくしてた。

でもね、再演は思った以上に重かった。話自体は変わらないのに、役者たちの演技が重い。だってみんな笑わないんだもの。

あと、これは悪口なんですが、映像にさ、衝撃波つけるのやめよ???推しがブレてしまって見づらいんですが???あと色味変えるのもやめよ???これは好きな人もいるかもしれないけど、少なくともわたしは現場の色味をそのまま感じ取って見たい派なので、そういうことされると困る。

 

出番かな?

特に村正が怖かった。知ってる?美人の真顔って、怖いんだよ。

もっくん推しだから、もっくん出てるシーンはもっくんちゃんと見たいんだけど、怖すぎて直視できなかった。青江と二人のシーンなんて氷すぎて逆に泣いた。

再演の殺陣、めっちゃ精錬されててよかったね。めちゃくちゃきれいだった。

再演、全体的に演技・演出が見直されてた。初演のコミカルさが大好きだったのに、なにもかもシャープになってしまった。村正の真顔しかり、青江の竹千代のあやし方にしかり。あやし方いえば、初演は刀剣男士たち同士が仲良さそうだったけど、再演は竹千代・信康・吾兵と仲が良いのが目立った気がする。良い。初演の竹千代ーズが可愛すぎたから(真剣乱舞祭で注意事項言った後にぴょんぴょこ言いながら二人はけてったの、びっくりするほどかわいくてぼろぼろ泣いた(なぜ?))この子達で再演ぐらいわちゃってたら悶え苦しんでいた……助かった……。

シャープになったおかげで殺陣がかっこよかったり、セリフ回しがかっこよかったりするんだけどね。

村正が初演よりも家康に殺意高めだったのは、次作『葵咲本紀』への伏線?(観てない) それとも「村正が冷たいから」家康に殺意高めだったのか。

『葵咲本紀』で思い出したけど、歌合2019で私の推し脚本家が書いた話で、お風呂上がりの青江が、「村正ズはまだあっちにいる。僕たちだけ先に帰ってきた」「無事に帰ってくるように願掛けで椿油使ってる」って言ってるんだよね。私は『葵咲本紀』は観てないので妄想するしかないんだけど、みほとせで検非違使と闘うシーンから、家康公がお亡くなりになられるまでに確実に時間が空いてる。この間の話なのかなとか思ったり、思わなかったり。まぁ、『葵咲本紀』は一緒にいる刀剣男士が違うから、なんとも言えないし、違うシーン・世界線の話なのかなと思うところもある。あと、出てくる役が信康とその兄弟?だから、検非違使後の話ではないのは確実なんだけどね(そこで信康がお亡くなりになるため)。夢を見させてくれ~。

検非違使といえば、このシーン、初演よりも結構ちゃんと尺取ってる?なんかしっかり描かれてる印象がある。ここでみんなの真剣必殺が出たのもより苦戦具合が伝わってきてよかったな。

牧島くんの演技だと、キレがあって、貴族っぽい動き(?)してて、信康の墓に大倶利伽羅が話しかけるシーン、情が湧いた吾兵に対して穏やかに話しかけてるの、めっちゃ良い……。

村正、最後の方の、特に本丸に戻ってきたときの刀剣男士たちといるときだけはとっても楽しそうなんだけどなぁ。刀剣男士たち「だけしか」いない空間だからなのか、家臣の真似事に自分も加わって徳川家を見てきて、物吉くんたちとお話しして心の中でなにか変わったからなのか。

それにしたって、村正ソロの「私が見上げるといつの時も訪れるは常闇」ってつらすぎて泣いた。そりゃ笑えないよな。自分が家康の死に直接関わってるんだから。この後なにがどうなるかわかってるんだから。

 

始めようか

家康の死の床シーン、初演はみんなに見られながら信康が出てきたけど、再演は見ないか、チラ見するだけ。初演同様、夢であって現実でもあるんだろうけど、考察の幅が広がりますね。

信康、ちゃんと年取ってることに泣いた。「掛川の百姓、吾兵」として、戦いのない、戦う必要のない、平和な一生を全うしたんだね……。よかったね、家康公……。

でも菩薩物吉の尺めっちゃ短くなってて泣いた。違うねん。初演の時みたいなやつがほしいのよ。

まぁただ、次の本丸シーンに物吉くんが引きずられてなくて、それは良かったかなと思う。一応時間軸が全然違うからね。

青江と石切丸の会話シーン、初演は青江が「似顔絵が上手かどうか」の話だけをしてるんだと思ってたんだけど、「君には僕がそう見えてるんだね」「……うん。……っほら、大倶利伽羅さん!」「ふふっ、あぁ、これを見た大倶利伽羅さんの顔が浮かぶよ」「……え?」っていうセリフが追加されててたことによって、解釈が変わってくる。もちろん、絵が上手かどうかの話もあるんだろうけど、これ、向こうの時代で姿形が刀剣男士のままではなかったっていう隠語なのかなって。別に言葉遊びの一環でもあったんだろうけどね。でも、そういうことだよね??

 

ここではライブパートについては触れません。いや、個人的にめっちゃ良かったんだけどね?あえて本編だけにしたいなって。

ということで、ありがとうございました。苦情は受け付けませんが、異論は受け付けます。